16歳コストルナヤ ザギトワに20点差完勝 ロシア新世代がここまでGP3戦制圧
「フィギュアスケート・フランス杯」(3日・グルノーブル)
女子フリーが行われ、SP1位のアリョーナ・コストルナヤ(16)=ロシア=がフリーもトップの159・45点をマークし、合計236・00点でGPデビュー戦で初優勝を飾った。平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(17)=ロシア=は216・06点で2位。日本勢では坂本花織(シスメックス)の4位が最高。樋口新葉(明大)は6位、白岩優奈(関大ク)は9位だった。
ロシアの“ニュージェネレーションズ”の勢いが止まらない。GP第1戦スケートアメリカでは15歳のシェルバコワ(ロシア)、第2戦スケートカナダでは同じく15歳のトルソワ(ロシア)がGP初出場初優勝。そして3戦目のこのフランス杯ではコストルナヤが五輪女王ザギトワを撃破し、優勝をさらった。
SPでは軽度の回転不足と判定されたトリプルアクセルを、フリーでは2本とも成功させた。シェルバコワやトルソワのような4回転ジャンプはまだ組み込んでいないが、2人を上回るとされる表現力で世界歴代3位の得点をマーク。ポテンシャルの高さをまざまざと見せつけた。ロシア「タス通信」によるとコストルナヤは「アクセルはいつもの練習通りに跳べた」と語ったという。
今後、シェルバコワが第4戦中国杯、トルソワが第5戦ロシア杯、コストルナヤが第6戦NHK杯に出場予定。驚異のロシア新世代トリオが、GPシリーズを完全制圧する可能性も出てきた。