羽生結弦、圧巻V「久しぶりに心の中から自分に勝てた」4回転アクセルも「入れたい」

金メダルを手にする羽生結弦=カナダ・ケロウナ(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・スケートカナダ」(26日、ケロウナ)

 GPシリーズの第2戦。男子フリーが行われ、SP1位の羽生結弦(ANA)はフリー212・99点、SPとの合計で322・59点で優勝した。2位のナム・グエン(カナダ)は262・77点で約60点差をつけた。

 ぶっちぎりでの優勝を決定づける演技を披露した羽生は、右手でガッツポーズをつくった。また、何度も氷をなでていた。

 会見では羽生は「まず久しぶりに心の中から自分に勝てたと思う演技だった」と振り返った。「なかなかSPフリーともにそろうことがなかったので、そのこと自体がまずうれしかった。やはり自分がこの試合に来る前に、すごくプレッシャーをかけていて、300点超えたい気持ちもあったけど、それよりスケートカナダで優勝したいって気持ちが強くあった。そのプレッシャーに最終的に勝って、パーフェクトではないけど2つともまとまった演技を出せてよかった」と語った。

 「目標は達成出来たと思っています」と手ごたえを得たようだが、「ただ自分の中では4Loを決めたかった気持ちがあるので、そこは不満があります。次の試合へまた新しいステップを踏んでいかないとと思うけど、何が必要で、何が自分の武器なのかを確認しながら練習を進めたい」と、さらなる高みを目指すことも口にした。

 さらに、この日のプログラムについては、「自分のこのプログラムに関してはまだ30%とか20%かなと思っています。最終的にはこのプログラムに4回転アクセルを入れたいし、もしかしたらルッツを入れたいって思うかもしれないけど。せっかくこういう演技が出来るようになっているからこそ、より高い演技を目指したい」と飽くなき探求心をのぞかせた。

 冒頭の4回転ループはこらえて降りる形になり、出来栄え点で減点されたが、これ以外はほぼノーミス。4回転サルコー(出来栄え点3・05点)、4回転トーループ(同3・94点)、4回転トーループからの連続ジャンプ(同4・07点)と大きな加点を得た。

 3本のスピン、ステップシークエンスもすべて最高評価のレベル4を獲得する圧巻の演技。ネーサン・チェン(米国)の世界最高323・42点まで、あと0・83点に迫る結果だった。

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