坂本花織、気合注入でSP2位発進 ノーミス演技で「ほっとした」

 「フィギュアスケート・スケートアメリカ」(18日、ラスベガス)

 女子ショートプログラム(SP)で昨季の全日本選手権女王の坂本花織(シスメックス)が73・25点で2位、昨年の世界選手権2位の樋口新葉(明大)が自己ベストの71・76点で3位につけた。山下真瑚(愛知・中京大中京高)は12位。男子SPで友野一希(同大)が75・01点で8位、GPデビューの島田高志郎(木下グループ)が72・12点で11位だった。

 演技前、坂本は両脚が「ふわふわしている」と感じていた。このままではSPで60点を下回った9月の大会と同じ結果になると危機感を抱き、両脚をたたいて気合を入れ直した。強気の姿勢で2位発進し「不安の中、ノーミスができて、ほっとした部分もある」と目を細めた。

 22年北京五輪も見据え「今年は冒険ができる」との理由から、めりはりのある演目に挑む。「自分の新たな引き出しをつくる、いいきっかけになっている」。映画「マトリックス」の音楽で滑るフリーでGP初制覇を狙う。

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