貴景勝が超回復 左胸に早や負荷かけ強化 秋巡業も途中合流いける

左胸に内出血が残る中、稽古を終えた貴景勝
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 秋場所で左大胸筋肉離れの重傷を負った貴景勝(23)=千賀ノ浦=が2日、都内の部屋で連日の稽古を行い、早くも重りを使って左腕に負荷をかけトレーニングした。左胸全体は内出血が広がり、痛々しいが、一歩ずつ復活の階段を上がる。

 四股を踏み、入念なスクワット。若い衆の稽古を見守り、左腕も左右前後に動かし、身振り手振りで助言も送った。重りを持ち、前後左右に左腕を動かして強化。さらに若い衆を背負って50回のスクワットで汗を流した。 「ちょっとずつ負荷をかけて。また筋断裂したらダメだからちょっとずつ」。痛みはまだ残る中、できることを続けていく。

 右膝負傷で大関を陥落。秋場所で12勝を挙げて1場所で大関の座を取り戻した。2桁星に達し大関復帰を決めた12日目、「あと3日、ケガだけしないように」と祈る気持ちだったが、悪夢。千秋楽、12勝3敗で並んだ御嶽海(出羽海)戦で、同箇所を負傷した。「一生懸命、腐らず、やれれば」と前だけを向く。

 5日から始まる秋巡業も当初は全休の見込みだったが、回復具合は良好で途中合流を視野に入れる。「回復が進んで出られそう。巡業の空気があるし、相撲を取れないにしても関取の稽古を見るだけ、雰囲気だけでもやっておかないと。回復状況を見て割(取組)にも入っていきたい」と意欲を見せた。

 夏巡業は全休しており、巡業先で楽しみにしているファンの存在も大きい。「膝と違って胸は歩くのは元気だし、土俵入りも下半身の鍛錬もできる。できるなら出ないといけない。巡業しか来られない人もいますし」と話した。

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