19歳アンドレースク セリーナ破り四大大会初V!なおみに続き新ヒロイン誕生

 「テニス・全米オープン」(7日、ニューヨーク)

 女子シングルス決勝で第15シードのビアンカ・アンドレースク(19)=カナダ=が第8シードのセリーナ・ウィリアムズ(37)=米国=を6-3、7-5で破り、四大大会初優勝を果たした。カナダ勢で男女を通じて四大大会のシングルス初制覇となり、優勝賞金385万ドル(約4億1200万円)を獲得した。混合ダブルスはベサニー・マテックサンズ(米国)ジェイミー・マリー(英国)組が2連覇した。

 過去2年は予選1回戦で敗れたアンドレースクが信じられない成長曲線で、一気に全米女王の座に駆け上がった。本戦初出場優勝の偉業となり、「言葉にできない。伝説の選手に勝てたのは素晴らしい」と大きな瞳を潤ませた。

 昨年まではツアー下部大会を戦っていたと思えないショットの完成度、試合運びの巧みさに持ち前の闘争心で挑んだ。第1セットからリターンで重圧をかけ、第1、第9ゲームをブレーク。第2セットは5-1から追いつかれたが、その後の2ゲームを執念でもぎ取った。

 両親はルーマニアからの移民。3月のBNPパリバ・オープンでのツアー初優勝から全米初制覇は昨年の大坂なおみの姿と重なる。今年も新ヒロインが誕生し、女子テニス界の覇権争いが面白くなってきた。

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