相撲協会が幕下以下の力士向け研修会 3区分、コンプライアンス徹底を指導

 日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で力士養成員(幕下以下)に対する研修会を開始した。初日は入門1~3年目、29日は入門4~9年目、30日は入門10年目以上を対象。暴力行為は兄弟子が弟弟子に振るうケースが多く3区分し、異なる内容でコンプライアンス徹底を指導する。

 同研修会のリーダーが藤島親方(元大関武双山)、サブリーダーが三保ケ関親方(元幕内栃栄)、高崎親方(元幕金開山)、各一門から親方1人がメンバーとして参加した。初日は“昭和の大横綱”大鵬(故人)の孫、幕下納谷(大嶽)、豊昇龍(立浪)ら約200人が約1時間、研修を受けた。

 協会の教育研修担当顧問を務める元参院法務委員会調査室長の櫟原(ひらはら)利明氏が講師役。同氏は「世の中のルール、マナーを守っていきましょうという話をした」と話した。

 同研修会の後はAED(自動体外式除細動器)講習会も開かれた。納谷らは真剣に使用法などに耳を傾け、実際にマッサージを行った。

 先場所の名古屋場所前には出羽海部屋で出羽海親方(元幕内小城乃花)が倒れ、部屋にあったAEDで蘇生が行われ、一命を取り留めた。同部屋付きの高崎親方(元幕金開山)は「そういう場面に立ち会ったから。AEDはすごい。(師匠の)心臓が2回止まって2回復活した場面を見たら大事と思う」と、日頃からの訓練の大事さをかみしめていた。

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