レーム、五輪出場断念の意向 パラのスター「難しい状況」

 パラリンピックのスターで、来年の東京大会で男子走り幅跳び(義足T64)3連覇を狙うマルクス・レーム(ドイツ)が18日、参加への道を探っていた東京五輪の出場を断念する意向を示した。東京都内で取材に応じ「現実的ではなく、とても難しい状況」と述べた。

 カーボン製の義足を用い「ブレード・ジャンパー」の異名を持つレームは、前回リオデジャネイロ五輪で出場の可能性を模索。国際陸連に「義足が有利に働いていないという科学的な証明が不十分」と結論づけられ実現しなかったが、大きな議論を呼んだ。昨年にマークした義足の世界記録8メートル48は、国際陸連の昨年3位に相当する。

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