【安美錦と一問一答】「貴乃花からバトンをもらって若い人にバトンタッチできた」

 「大相撲名古屋場所・10日目」(16日、ドルフィンズアリーナ)

 現役関取最年長の人気業師、元関脇で西十両11枚目の安美錦(40)=伊勢ケ浜=が現役引退することが16日、決まった。15日までに師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)に引退を申し入れ、了承された。2日目の8日、竜虎戦(尾上)で古傷の右膝を負傷し休場。再出場は厳しく来場所、幕下陥落が確実となり精根も力尽きた。近日中に引退会見を開く。今後は年寄「安治川」を襲名し、後進の指導に当たる。

  ◇  ◇

 -引退を決断した。

 「全部受け止めて出した結果。何の悔いもないですよ。膝の状態とも相談してきたが思った相撲が取れない。むちゃはできない」

 -今までもケガを克服してきたが今回は難しいか。

 「ケガの場所は違わないけど、ちょっとずれている。場所が広がっている。痛いところが移ってきた」

 -故郷・青森の夏巡業で現役として臨む考えも。

 「巡業も大事だけど、本場所が大事とやってきたから。そういうのはありがたいと思うけど。やってきたことなので」

 -最後の相手は竜虎。

 「良かったんじゃないかな、竜虎で。ああいう若い子で。(最後は)いい相撲だった。(自分が)投げたと思ったけど、投げきれなかったから向こうの力が上だった。何の悔いもない。自分も大横綱(貴乃花)から(バトンを)もらって、若い人にバトンタッチできて終われたのはうれしい」

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