ペリカンズ比江島「自分が一番歯がゆい」3試合13分出場で無得点

 試合後にNBA公式サイトの取材を受ける比江島(撮影・小林信行)
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 「NBAサマーリーグ、ペリカンズ99-78キャバリアーズ」(10日・ラスベガス)

 ペリカンズの一員としてサマーリーグに参加している比江島慎(Bリーグ・栃木)は5分2秒プレーし、出場3戦目で初スチールを記録した。しかし、3本の3点シュートを含む4本のシュートをすべて外し、渡米後初得点は次戦に持ち越された。

 前回8日のブルズ戦で出番のなかった比江島がコートに立ったのは第1Q残り5分9秒。この日は試合前にコーチから起用を明言されていたといい、「緊張は多少ありましたけど、そんなにしなかった。前の2試合に比べたら一番落ち着いてプレーできていた」と、満を持しての出場だった。

 攻守で積極性を見せた。残り3分28秒と同2分5秒に3点シュートを狙った。「今日はアップから調子がいいと思ってて自信を持って打った」。いずれもリングにはじかれたが、過去2試合とは異なり、シュートを打つリズムは格段によかった。同1分26秒にはトップの位置でボールをもらい、ドリブルで中央突破を図るもレイアップはわずかに外れた。その6秒後に三たび、スリーポイントを試みたが、沈めることはできなかった。

 攻撃では精彩を欠いたが、守備では残り1分44秒で相手のパスコースを読み切って初スチール。速攻を仕掛けて相手のファウルを誘った。ボールに対して激しくプレッシャーをかけ、シュートミスにつなげる場面もあり、「ディフェンスに関してはほぼほぼできたと思いますし、そういうところは継続していきたい」と話した。

 ここまで3試合、約13分プレーし、3点シュート5本を含む6本のシュートをミスしている。この日は第2Q以降、ベンチを温め続け、「自分の実力がないだけじゃないですか」と比江島。「1本でも決めていれば、後半も(出場は)あったと思う。厳しい世界。決められるシュートだっただけに本当に悔しいですね」と目を伏せた。

 練習では高確率でシュートを決めているという。「自分もまだまだできると思ってるし、でも、数少ないチャンスを生かしていかないとプレータイムが伸びないっているのは分かってたことなので、それをつかみきれてないのが自分の反省点。プレータイムが伸びれば、自分の持ち味を出せると自信をもって言えるんですが、自分が一番歯がゆいですし、自分らしいプレーをして日本に戻りたいなと思います」。次こそ決める!このまま終わるわけにはいかない。

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