「大相撲名古屋場所」（７日初日、ドルフィンズアリーナ）

　昨年名古屋場所で初優勝した関脇御嶽海（２６）＝出羽海＝が６日、ドルフィンズアリーナで行われた土俵祭りに参加し、「２連覇を狙います」と宣言した。愛知県犬山市に構える部屋には昨年同様、ムカデが出現。「勝ち虫」を吉兆に今年も主役を譲らない。

　「百足」と書き商売繁盛。前にしか進まないことから戦国武将に好まれ軍旗にも使用。運を呼ぶ縁起虫を今年は瓶に入れ、若い衆が捕まえて鶏肉を与え飼っているという。「験担ぎだね」と笑った。

　連覇のカギはずばり「引かずに前に出ること」とムカデのごとくだ。優勝から１年。大関とりのチャンスを手にしながら失敗。「名古屋で一から再スタート」と、うなずいた。

　三役在位は１５場所連続で昭和以降、単独２位（１位は若の里の１９場所）。「その上に早く行きたい」と大関に照準を合わせている。

　大関貴景勝（千賀ノ浦親方）の休場に「早くケガを治してまた一緒に盛り上げていきたい」とエール。長野県出身で“準地元”場所は例年、大応援団が駆け付ける。「主役になれるように頑張る」と強気に言い切った。