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サニブラウン9秒台Vいける…米国で力つけ頭一つ抜けた存在に 朝原宣治氏が展望

 「陸上・日本選手権」(27日開幕、博多の森陸上競技場)

 陸上の世界選手権(9月27~10月6日、カタール・ドーハ)の代表選考会を兼ねた日本選手権は27日から30日まで、福岡市の博多の森陸上競技場で開催される。注目は、9秒97の日本記録を持つサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=らが出場する男子100メートル。同種目の元日本記録保持者、朝原宣治氏(47)が、27日に予選と準決勝、28日に決勝が行われる『日本最速決定戦』を展望した。

  ◇  ◇

 注目の男子100メートルですが、サニブラウン選手は調子が上がった状態で帰国しました。調整する時間もあったし、いい感じで走るでしょう。少し抜けていると思います。

 米国で9秒台を出し、日本の大会で、しかも追われる立場となりますが、心配はいらないでしょう。なぜなら、米国でもっと強い選手と戦ってきたのですから。

 スタートも遅れることはないでしょう。予選、準決勝、決勝と3回走りますが、余裕で決勝へ進めるはずです。予選で走ってみて、簡単に決勝にいけそうだと感じたなら、準決勝はさほど一生懸命走らず、決勝に備えて力を温存するかもしれません。

 桐生選手は5月のセイコー・ゴールデンGP大阪で10秒01を出してから、しっかりと10秒0台でまとめる走りをしています。調子のいい者同士の対決になります。

 ただ、日本選手権との相性はあまりよくありません。一発勝負は強いのですが、ラウンドを踏んだときに、決勝をきちんと走れているイメージがありません。最近では4月のアジア選手権のできがよかったのですが、あのような走りができれば、サニブラウン選手といい勝負になるでしょう。

 あなどれないのは小池選手です。勝負強いし、決勝になったらどういう力を発揮するのか。楽しみな存在です。元々100メートルはそれほど速くなかったのに、急激に伸びています。

 後半が強いのですが、サニブラウン選手の後半の強さとは違います。サニブラウン選手に勝つには、前半からいかないと厳しいです。後半も落ちない走りで、完璧なレースをしなくてはいけません。

 多田選手は調子を上げてきているし、いい位置につけるとみています。2位になった2年前のような走りができるか。ケンブリッジ選手は、ここのところの流れからみても厳しいでしょう。白石選手は勢いはありますが、5月の世界リレーでケガをしたので、その影響がどうなのか…。

 9秒台は出ると思います。山県選手の欠場は残念ですが、これだけの選手がそろいます。競い合うからタイムが出るとは限りませんが、レベルが高いレースは、一様にしてタイムは速いものです。

 世界選手権の代表選考会で、東京五輪につながっていく大事な試合。位置づけとしても大注目の日本選手権と言えます。(08年北京五輪男子400メートルリレー銀メダリスト、「NOBY T&F CLUB」主宰)

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