八村節でファンもメディアもワシづかみ 笑いも取りつつ活躍を堂々宣言

 米プロバスケットボール、NBAのドラフト会議でウィザーズから日本人初となる1巡目指名(全体9位)を受けた八村塁(21)=米ゴンザガ大=が一夜明けた21日(日本時間22日)、本拠地ワシントンDCのキャピタルワン・アリーナで入団会見を行った。質疑応答では流ちょうな英語で意気込みを語る一方で爆笑を取るなど、“八村節”で地元メディアの心をわしづかみにした。

 歴史的快挙から一夜明けたこの日、八村はニューヨークから早朝列車で約3時間かけて本拠地へ。アリーナの前に降り立つと約100人の球団関係者から歓迎を受けた。拍手と歓声、ルイコールに「すごくうれしかった」と笑顔。会場周辺の電光掲示板には顔写真とともに日本語で「八村塁選手、DCへようこそ」の文字が躍った。

 約50人の日米報道陣が集まった記者会見。八村節がさえわたった。米記者から日本メディアの多さを問われると、流ちょうな英語で「慣れてますから。少ない方ですよ」と笑わせた。中学時代の恩師に「NBAへ行きなさい」と言われた話も披露し、「でもNBAが何かを知らなかった」とオチをつけ、爆笑をさらった。

 笑いばかりではない。渡米後の苦労を口にしながら「今も昨日の出来事が信じられない」としみじみ。自身の持ち味を「全力プレー。攻守ともやれる」と自信をのぞかせ、「求められることは何でもできる」と力強く宣言した。

 地元局WUSAのヘインズ・キャスターは「21歳とは思えない落ち着きがあり、面白い!」としきりに感心。「シャキール・オニールのようだ」と映画で主演したこともある元スター選手に例えた。

 大量に届いた祝福メッセージを読む時間がないほどの忙しさ。「どれだけ大きいことかを実感できた。日本はスポーツで盛り上がってるので僕がアスリートの顔になっていけたら」。プロ1日目。八村が気持ちを新たにした。

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