12歳岡本碧優V…女子初1回転半大技決めた 東京五輪スケボー「金」へ新星

 「スケートボード・デュー・ツアー」(16日、カリフォルニア)

 各種目の決勝が行われ、パークの女子は12歳の岡本碧優(Proshop Bells)が63・16点で制した。2位のフィンランド選手に8・16点差と圧勝した。10歳の開心那(hot bowl skate park)が53・06点で3位だった。ストリートは男子で17歳の白井空良(ムラサキスポーツ)が35・06点の2位。女子は織田夢海(ムラサキスポーツ)が5位で、今年1月の世界選手権(ブラジル)を制した西村碧莉(木下グループ)は6位だった。

 パークの女子でライバルたちを寄せ付けなかった岡本は、別次元ともいえる圧巻の演技構成を完璧にこなした。五輪「金」の最有力候補に名乗りを上げても「実感が全く湧かない」と初々しい表情が変わらない中学1年が、世界トップのレベルを一気に引き上げた。

 1回転半の大技を、軸を斜めにして3回とも成功させたが、女子が実戦で決めたのは今大会の岡本が初とされる。「失敗するかも、と不安だったが、決まってよかった」と、思い切った挑戦が優勝を呼び込んだ。

 パーク男子で日本勢最高の10位だった笹岡建介(Proshop Bells)の実家に下宿。一緒に腕を磨き、演技構成のアドバイスも受ける。大技を仕掛ける位置やタイミングが的確だったことも、高得点を引き出せた要因だった。

 今大会の演技構成は独自性と難易度で最先端を走る。だが、スケートボードの技は日進月歩。指導する高橋玲コーチも「すぐにそれ以上のことをやる人が出てくる」と口元を引き締める。岡本自身も「(コース上部の縁を車輪の金具で滑る)グラインド系の技やスピードがまだまだ」と課題を自覚。歩幅を広く保ったまま、さらなる進歩を期す。

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