貴景勝 大関昇進披露宴で決意「ケガも強くなるためのきっかけになれば」

鏡開きをする(左から)高安、鶴竜、貴景勝、白鵬=グランドプリンスホテル新高輪(撮影・園田高夫)
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 大相撲春場所後に新大関昇進した貴景勝(22)=千賀ノ浦=が16日、都内ホテルで大関昇進披露宴を開き、八角理事長(元横綱北勝海)、横綱白鵬(宮城野)、鶴竜(井筒)ら2000人が列席し盛大に祝われた。

 新大関場所だった先場所、右膝内側のじん帯負を損傷し途中休場。再出場したものの1日で再休場した。晴れの日にも浮かれることなく「先場所は大関としての責任を果たせなかった。今場所(7月の名古屋場所)がますます大事になる」と気を引き締めた。人生最大の祝賀会。「こんなにしていただけるのは人生の経験でも初めて」と感激した。

 リハビリに専念し、先週、土俵にも戻り、四股など相撲の稽古も再開した。「ケガも強くなるためのきっかけになれば。ポジティブにとらえたい」。休場中はテレビで相撲中継を見ていた。

 「15日間取り切れなかったのは悔しい。うまくいかなかった時が精神の成長、心の勉強と思う。済んでしまったことはしかたがない。強くならないといけない」と気合は入った。

 かど番となる名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)へ向け「出るようにいろいろやっている。膝も良くなってきた。出せる力を出してあとは見極める」と意欲。

 一方で同じ過ちを繰り返せば、力士生命の危機となる。「1トン同士の衝撃を作らないと。膝というのは他のケガと違う。痛みを我慢すればというものじゃない。良くなれば出るし今は何とも言えない。(初日まで)2週間ちょっとある。自分次第」と慎重な姿勢も崩さなかった。

 昇進披露宴は二所ノ関一門の親方、関取衆らに加え、プロレスラーのオカダカズチカらが出席。寿司ざんまいの木村清社長によるまぐろ解体ショーなどが行われた。

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