レスリング“タックルおじさん”襲名の高谷惣亮が世界選手権に王手
「レスリング・全日本選抜選手権」(13日、駒沢体育館)
世界選手権代表選考会を兼ねて行われ、昨年から86キロ級に階級を変更した14年世界選手権74キロ級銀メダリストの高谷惣亮(30)=ALSOK=が世界選手権代表に王手を懸けた。
準決勝は11歳年下の石黒隼士(日大)を相手に鼻血がなかなか止まらないハプニングがありながら快勝し、14日に行われる決勝に進出。昨年末の全日本選手権を制しており、今大会で優勝すれば代表に内定する。「この階級ではまだまだ自分は挑戦者。ただ、相手の攻撃を受けて流してカウンターに繋げる。世界で勝てるレスリングを実戦してる」と、胸を張った。
ロンドン、リオ五輪代表。華やかな容姿と、鋭い攻めから、“タックル王子”と呼ばれた男も30歳。「今は“タックルおじさん”ですけどね。ロンドン、リオ五輪より進化してる自信はある」と、言い切った。世界選手権代表となり、同大会でメダルを獲得すれば、東京五輪代表に内定する。円熟味を増してきたレスリングで、夢舞台へ突き進む。