JOC竹田恒和会長 名誉会長案は辞退「今はそういう時期ではない」

 6月末をもって任期満了で退任する日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)は6日、都内で行われた理事会で、退任後、名誉会長に就くという案について「大変光栄で名誉なことではあるが、慎重に検討させていただいた結果、申し訳ありませんが、今はそういう時期ではない。ご理解いただきたい」と、辞退することを明らかにした。

 竹田会長は20年東京五輪・パラリンピック招致における贈賄疑惑で、フランスの司法局から捜査を受けている。潔白を主張しているが、捜査の長期化が予想される中、東京五輪への影響を考えて、任期満了での退任を決断。次期会長には山下泰裕氏が確実となっている。

 竹田会長は「令和の新しい時代がスタートし、JOCも新体制でスタートする。1人のOBとしてJOCの今後の発展と、来年の東京五輪、パラリンピックの成功を願い、微力ですが新体制を支えていきたい」と話した。

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