日本レスリング協会は６日、世界選手権（９月、アスタナ）代表選考会を兼ねる全日本選抜選手権（１３～１６日、駒沢体育館）の説明会を都内で行った。

　女子で五輪４連覇の伊調馨（３４）＝ＡＬＳＯＫ＝と、リオデジャネイロ五輪女子６３キロ級金メダルの川井梨紗子（２４）＝ジャパンビバレッジ＝の代表争いが注目を集める女子５７キロ級は、エントリー人数の関係で予選リーグを行った後に４人でトーナメントを実施する「ノルディック方式」を採用することになった。予選リーグの組み合わせはシード選手を分けるため、西口茂樹強化本部長は「（伊調と川井は順当なら）決勝で当たると考えていい」と展望を語った。

　２人の過去の対戦成績は伊調の４勝１敗。昨年１２月の全日本選手権では、伊調が予選リーグで川井梨に初黒星を喫するも、決勝で実現した再戦では逆転勝利し、３年ぶりの優勝を飾った。伊調が全日本選抜選手権も制すれば世界切符獲得となるが、もし川井梨ら他選手が優勝すれば７月のプレーオフ（埼玉）で代表を決めることになる。

　今年の世界選手権に出場した選手がメダルを獲得すれば東京五輪代表に内定するだけに、五輪代表争いはここが天王山となる。