世界のAsanoyama 令和初天皇賜杯&米国大統領杯に大感激

 「大相撲夏場所・千秋楽」(26日、両国国技館)

 14日目に初優勝を果たした新時代の新星、平幕朝乃山が小結御嶽海に寄り切られ、有終星はならず、12勝3敗で終えた。安倍晋三首相から令和初の天皇賜杯、そしてトランプ米大統領から「米国大統領杯」を授与され大感激。敢闘賞&殊勲賞と三賞W受賞し、来場所は新三役も有力。世界に発信された「Asanoyama」の名を誇りに横綱を目指す。

 トランプ大統領が「Asanoyama」と自身のしこ名を口にして祝福する。館内は割れる大声援。朝乃山は「言葉に表せないくらいうれしかった」。“米国の最高権力者”との2ショット写真が世界に伝えられた。

 アマチュアでも優勝経験の少ない若武者が臨んだ国賓との表彰式。受賞後の取材では「おめでとうと言われ握手された。びっくりした。でかかった。190センチある。名前を呼んでくれてうれしかった」と笑み。大統領は何語だったか?と問われると「覚えていない」。頭の中は真っ白だった。

 幕内全力士の夢、令和初の天皇賜杯も安倍首相から受け取った。まさに新時代に歴史を刻んだ。「三役を、その上を目指し看板力士になる」と満員のファンに力強く誓った。

 結果は12勝3敗。最後は小結御嶽海に一方的に寄り切られた。自身の取組前にトランプ大統領が入場。土俵下で待たされ、「いつ始まるんかな」と集中力持続は難しかった。

 とはいえ相手も同じ条件。同じ学生相撲出身、1学年上のアマチュアエリートに対し「右を差しても止まらない」と実力差を認めた。優勝を決めた14日目は大関豪栄道を右四つがっぷりで寄り切る大器ながら、3敗はいずれも押し相撲に屈した。

 「上の人をライバルにして稽古に精進する。まぐれと言われないように」。大関貴景勝、御嶽海、北勝富士の名を挙げ出世を争うライバルに位置づけた。

 「一番悔しいのはトランプ杯をもらう立場で目の前で勝てなかったこと」。来場所は三役昇進が濃厚。世界の朝乃山が名に恥じぬよう、大関、横綱を目指し戦う。

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