照ノ富士が白星発進 先場所は7戦全勝、関取復帰へ復調兆し

大翔宗(左)に右を差しにいく照ノ富士=両国国技館(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲夏場所・2日目」(13日、両国国技館)

 元大関で東三段目49枚目の照ノ富士(27)=伊勢ケ浜=が大翔宗(追手風)を寄り切って、白星発進した。左で張って、出足一気に押し込んで決めた。

 「(負傷を抱える両足に)多少、痛みはあるけど上半身は力が付いてきた。戻ってきた印象はある」と、手応えを口にした。

 大関を14場所務め、優勝も経験しながら両膝負傷に加え、糖尿病なども重なり、序二段まで降下。先場所、5場所ぶりに土俵に戻り、7戦全勝。格の違いを見せた。

 場所前稽古では幕下相手に立ち合いの稽古を重ねた。「足の運び、相手の動きにどれだけ対応できるか」と、徐々に感覚を取り戻してきた。筋トレもベンチプレス210キロまで回復。療養中は80キロを5回も上げられなかったが、自慢の怪力復活に光も見えてきた。

 「一歩ずつ、何も考えていない」と、目の前の一番に集中するのみ。ただ、「幕下に上がったら思い通りにいかない。対応できるかをやりたい」と、番付の上を見据えて、精進する。新元号「令和」で関取復帰を目指す戦いが始まった。

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