白鵬 夏場所を休場「出られる状態じゃない」令和初の場所に意欲満々も無念

 「大相撲夏場所」(12日初日、両国国技館)

 右上腕部負傷から回復が遅れていた横綱白鵬(34)=宮城野=が夏場所を休場することが9日、決まった。この日は都内の部屋での稽古に姿を見せず、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)が対応。「(8日に)検査を受けて『右上腕二頭筋の断裂』で全治3週間以上かかる。治療しているけどまだまだかかる。休場です」と明かした。

 白鵬は史上最多を更新する42度目の優勝を果たした先場所の千秋楽、鶴竜戦で痛めた。ここまで相撲を取る稽古は再開できていなかった。白鵬の休場は2場所ぶり11度目。

 前日、病院での診断後、本人は「思い切りまだ当たれない。相撲を取れない。出られる状態じゃない」と話していたという。医者も「まだまだ」とストップをかけた。

 新元号「令和」初の場所で元号またぎの優勝に意欲満々だった。弟弟子の新入幕炎鵬、幕内石浦と3人で横綱土俵入りが実現することも楽しみにしていた。「本人が残念がっていた」と親方が、弟子の無念を代弁した。

 手術は行わない。時間とともに回復しているのは間違いなく、名古屋場所に向け治療を続ける。

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