大原洋人1位突破 サーフィン東京五輪会場で代表争い好スタート

 「サーフィン・ジャパンオープン」(6日、釣ケ崎海岸)

 9月に宮崎市で開催されるワールドゲームズ(WG=世界選手権に相当)の代表を選考する新設大会が2020年東京五輪の競技会場で開幕し、男子では地元千葉県出身の大原洋人(22)が1回戦を1位突破し、2回戦免除で7日の3回戦に駒を進めた。女子は昨年のWG代表の川合美乃里(18)らが3回戦に進んだ。東京五輪の各大陸予選を兼ねるWG宮崎大会の代表男女各3人は7日に発表される。

 地元千葉出身の22歳が、慣れ親しんだ波の上で自在にボードを操った。大原はホームでの試合で「波質には他の選手より慣れている」と経験で一歩も二歩もリード。1回戦から15・83の高得点で堂々の首位に立ち、代表切符へ好スタートを切った。

 8歳から始めたサーフィンは感覚派。「自然相手で、機械のように(きれいに)波は割れないので」と細かい分析よりも、14年間で染みついた感覚を大切にしている。

 ハワイなどの海外大会では、ビッグウエーブに負けないように屈強な肉体をつくって臨むが、勝手知ったる地元の海が相手だと違う。「日本の波は小さいので、小さい波でも瞬時に体が動くように」と、大会前から入念に俊敏な体づくりを敢行。サーフボードも新規に5本用意し、計8本の中で選んだ。「よりスピード感のある、操作がしやすいものがここの波には合う」と準備段階にも経験を生かした。

 五輪へ続く大一番に「確実に優勝しなくてはならないという違った緊張感が1回戦からあった」と、ただならぬ空気を感じたというが、「五輪が開催されるここでやれて良かったです」とホームでの好スタートに胸を張った。

 優勝者は東京五輪に大きく近づくワールドゲームズの代表に内定するが、「この大会に出る選手はみんな優勝する可能性がある」と気を引き締めた大原。夢の大舞台に近づくためにも、慣れ親しんだ“地の利”を生かす。

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