日大再出発 処分解除後初の対外試合に快勝 宮川を中心に円陣、試合は出場せず
「アメフット・関東大学春季オープン戦、日大42-0日体大」(4日、日体大世田谷グラウンド)
日本大アメリカンフットボール部は4日、東京都内で、悪質タックル問題による公式試合出場資格停止処分が解除された後初の対外試合を日本体育大と行い、42-0で大勝。秋の公式戦に向けて再スタートを切った。
昨年5月6日の関西学院大との定期戦から約1年。同9月に就任した橋詰功監督は「勝てたこと以上に、このチームが試合をできたこと、ここまでたどり着けたことに感謝したい」と訴えた。
チームと同時に処分が明けた反則の当事者、DL宮川泰介(4年)は欠場し、仲間にアドバイスを送るなどチームをサポートした。橋詰監督は「太もも裏の肉離れで何週間かかかる」と説明。また、「検察の処分も決まっていない。判断が出るまで(試合に)出さない」との見解を示した。
試合前の円陣で、贄田時矢主将(4年)は宮川を中央に招き入れた。「僕たちのリーダー的存在。みんなに顔を見せて、自信につなげようという思いがあった。仲間意識をもって前に出させました」と意図を明かした。
名門は「自主性」をテーマに再建を進めてきた。17年に1年生ながら年間最優秀選手になったQB林大希(3年)は「大変すぎました。チームのすべてが変わった。変化についていくのが大変だった」と振り返る。今季は関東大学1部下位リーグからの再出発。「最短で日本一を目指したい。いけると思う」。今季に上位リーグ復帰を果たし、来季に日本一。大目標への一歩をしるした。