【ロンドン共同】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は1日、陸上女子800メートルで五輪2連覇中のキャスター・セメンヤ選手(28)=南アフリカ=が男性ホルモンのテストステロン値の高い女子選手の出場資格を制限する国際陸上競技連盟の新規定撤回を求めた訴えを退けた。裁定を受け、国際陸連は8日から新規定を適用すると発表した。
新規定は女子の400メートル~1マイルの間の種目について定めたもの。CASはこれを「差別的」と認めた上で、国際陸連の主張する「女子選手の公平性を守る」という目的のために「必要である」と結論付けた。