水谷隼 まず1勝 サングラス装着で「裸眼よりもしっくり」カリスマ健在

 「卓球・世界選手権」(23日、ブダペスト)

 男子シングルス1回戦で、今回が最後の世界選手権(個人戦)と表明しているリオデジャネイロ五輪銅メダルの水谷隼(29)=木下グループ=が、世界ランク161位のペレイラ(キューバ)に4-1で勝利した。

 最近目の不調を明かしている水谷は、まぶしさを抑えるためのサングラスと、それを固定するヘアバンドを装着してコートに立ち、まずは1勝を挙げた。卓球選手としては奇妙ないでたちだが、背に腹は替えられない。暗くした会場でコートだけがライトアップされると、ボールと重なって見えづらくなるという。

 Tリーグで装着していた際は暗い色のレンズだったが、明るい色のサングラスに改良。「裸眼よりもしっくりくる。前はレンズを暗くしていたのでどうしてもボールの回転が全然見えてなかったが、バランスを取って回転も少し見えるようにした」と手応えを口にしていた“新兵器”で健在をアピールした。

 来年の東京五輪を集大成と位置づけている中、「東京五輪に出られるかわからないので、徐々にプレッシャーを感じている」という。世界選手権は獲得ポイントが高いだけに1つでも勝ちを重ねたいところだが、3回戦以降は強敵の鄭栄植(韓国)、世界ランク3位の林高遠(中国)、リオ五輪王者の馬龍(中国)とぶつかる厳しい組み合わせとなった。

 「リオ五輪が終わってから自分の中ではボーナスステージで、出場するだけでもうれしい。この試合で絶対に勝たなきゃという昔みたいにガツガツした心境ではない。今持っている力を発揮して、どれだけ世界の選手と戦えるか、プレーを通してファンに伝えたいという気持ちが大きい」。卓球界をけん引してきたカリスマが、負ければ最後という大舞台で生き様を見せつける。

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