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52キロ級五輪銅メダル・中村美里 体重倍の相手に善戦も惜敗「やっぱり大きかった」

 初戦の2回戦で児玉ひかる(右)と対戦する中村美里=横浜文化体育館
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 「柔道・全日本女子選手権」(21日、横浜文化体育館)

 無差別級での頂上決戦に初出場した女子52キロ級で08年北京、16年リオデジャネイロ五輪銅メダリストの中村美里(29)=三井住友海上=は、初戦の2回戦で78キロ超級の世界ジュニア女王・児玉ひかる(東海大)と対戦し、ゴールデンスコア(GS)にまで持ち込んだが、最後は払い腰で有効を奪われて敗れた。

 「体重が倍ぐらいの相手は想定していた。でも、やっぱり大きかったですね」。

 軽量級として異例の挑戦。57キロの中村に対して、児玉は110キロ。まさに倍の体格を誇る相手に、果敢に立ち向かった。スピードを生かし、得意の足技で崩しにいったが、組手争いで劣勢となり、なかなか効果的な技を放てない。ただ、先に指導2つとなり追い込まれた状況から、驚異の粘り。GSになると、巴投げから関節技を狙うなど果敢な攻めを見せ、相手に指導1つが入った。6分を超える熱戦で、最後は力尽きたが、「追い込まれても焦りはなかったし、あくまで自分の柔道を貫こうと思った。小さくても大きな人に対抗できるというのを少しは見せられたんじゃないかな」と、胸を張った。

 「昔から大きい人とやるのが好きだった。戦い方次第で勝ち方はたくさんある」と話し、2018年から挑戦。2年目の今年は東京都予選で8強入りを果たし、悲願の初出場を決めた。「出場を決めた時点で夢は叶ったんですけど、練習しているとどんどん勝ちたい気持ちが出てきた。本気で挑戦する最後の大会という気持ちで臨んだ。負けは悔しいですね」。今後については「未定」としたが、「世間的には引退と思われるかもしれないけど、私は柔道が大好きなので。一生現役という気持ちでいる」と、笑った。

 平成元年生まれの29歳が、平成最後の皇后杯で見せた戦い。小よく大を制す-。柔道の醍醐味を体現するまでには至らなかったが、その魅力を十分に見せつけた挑戦だった。

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