伊調馨、アジア選手権へ気合 イチローの引退会見で共感…レスリング愛を再確認

 レスリングのアジア選手権(23日開幕、中国・西安)に向けた女子代表の強化合宿が10日、都内で行われた。五輪4連覇の伊調馨(34)=ALSOK=は16年8月のリオデジャネイロ五輪以来、2年8カ月ぶりの国際大会となる。昨年の世界覇者・栄寧寧(中国)と対戦する可能性もある中、「東京五輪も考えると大一番になる。いい状態に仕上げていきたい」と気合を入れた。

 伊調が東京五輪に向けてボルテージを上げている。この日は両足首のけがの影響でスパーリングは行わず別メニュー調整だったが、リオ五輪以降では初の国際大会の位置づけは明確だ。「リオの後から(同階級の)メンバーもガラッと変わって全員が初対戦になる。今の世界の構図、アジアの実力を測れるのが一番(の意義)」。3年近いブランクで“浦島太郎”状態だが、西口茂樹強化本部長は「世界王者もいるが格が違う。伊調の方が数段上」と太鼓判を押す。

 実戦復帰して約半年。伊調は先月、メジャーリーガーのイチローの引退会見を見て「(貫いたことは)『野球を愛すること』と言っていて、おこがましいけど気持ちが分かるなと」と共感し、自身の胸の中で燃えるレスリング愛を再確認したという。一時は進退で揺れた時期もあったが、昨年12月の全日本選手権で復活Vを果たし「東京五輪への思いが強くなった」。何万回と繰り返してきたタックルで、五輪5連覇に向けた足がかりをつくる。

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