貴景勝、平成最後の大関昇進決めた かど番栃ノ心との“入れ替え戦”制し10勝目

 10勝目を挙げ、ほっとした表情を見せる貴景勝
2枚

 「大相撲春場所・千秋楽」(24日、エディオンアリーナ大阪)

 世紀の“大関入れ替え戦”は関脇貴景勝(22)=千賀ノ浦=が制し、大関昇進を決めた。かど番大関の栃ノ心(春日野)を押し出し10勝目。三役で3場所計34勝に到達し、昇進目安の同33勝を上回った。力強い突き押し相撲で1横綱、2大関を倒した内容も評価。全取組終了後、審判部が昇進を諮る臨時理事会の開催を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し了承された。27日に開かれる夏場所(5月12日初日、両国国技館)番付編成会議と同理事会で新大関が正式に誕生する。

 平成最後の本場所千秋楽、貴景勝が最後の最後で新大関をつかみ取った。前代未聞の“大関入れ替え戦”。かど番脱出へ必死の栃ノ心を電車道で圧倒。大関から引きずり降ろし非情な戦いを制した。

 土俵上で「フーフー」と何度も大きく息を吐いた。長く苦しい15日間。「大関になる」と公言し重圧を乗り越えることを誓った。自身との闘いを乗り越えて勝った。

 前日に逸ノ城に敗れ昇進ノルマの10勝ならず9勝で足踏み。「自分と向き合う時間が長かった」と何度も自問自答。応援してくれる人への感謝、応えたい思いを心に刻んだ。

 会場は小3時、空手の決勝で不可解判定により敗れたことで相撲へ転向を決めた場所。その運命の地で改めて思い返した。

 「小3から相撲をやって何を目指して今までやってきたのか。もう一回頭に入れた。わんぱく相撲の時から自分は体が小さいから体の大きい人相手に優勝できなかった。けれど何とか自分の体を武器にしてやってきた」

 小さいからこそ下から突き上げる押し一本を磨き、根性を武器に大きな相手に立ち向かった。怪力の栃ノ心戦を前に原点に戻った。

 1横綱、2大関を撃破し、三役で3場所計34勝。昇進を預かる審判部は満場一致で昇進相当と判断。昇進を諮る臨時理事会が開催される27日、新大関が正式に誕生する。

 大関が決まったことを知らされると「目指してきたものだからうれしい。突き押し一本、気持ちの強い力士になる」と誓った。土俵下では目を潤ませたように見えたが「ゴールじゃない。泣く必要ない。俺は絶対に泣かない。人前で泣かないのはおやじとの約束」と猛烈に否定した。

 新元号場所で新大関とまさに新時代の寵児(ちょうじ)。22歳7カ月22日は1958年以降、年少9位に食い込む。同1位で先代師匠の元貴乃花親方(20歳5カ月)をはじめ、トップ10のうち7人はのちに横綱昇進を果たしている。

 「(大関は)さらに上を目指さないと務められない」。元稀勢の里(荒磯親方)が引退し、日本出身横綱は不在。新大関貴景勝にはさらにその上の地位へ早くも期待感があふれる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス