宮原知子「フリーでいい形で終われて良かった」課題乗り越えたシーズンに手応え
「フィギュアスケート・世界選手権」(22日、さいたまスーパーアリーナ)
女子フリーが行われ、SP8位からの巻き返しを狙った宮原知子(20)=関大=は終盤の3連続ジャンプで手をついてしまった以外は美しく演じ切り、演技後にはガッツポーズも出た。得点はフリー145・35点、合計215・95点を記録した。
冒頭の3回転サルコーを着氷。続く3回転ルッツ-3回転トーループも着氷させた。スピンを挟んで、3回転ループは美しくおりた。
さらに、フライングキャメルスピン、ステップシークエンスを経て、3回転ルッツは着氷。2回転アクセル-3回転トーループも着氷させた。
ただ、3回転フリップ-2回転トーループ-2回転ループの3連続ジャンプで、バランスを崩し手をついてしまったのが悔やまれた。最後のジャンプ2回転アクセルをおり、レイバックスピンで締めくくると大歓声を浴びた。
自己ベストの145・85点には届かなかったが、持てる力を出した。宮原は「ジャンプの修正があって、なかなかうまくいかず、気持ちの面で難しいシーズンだったが、フリーでいい形で終われて良かった」と手応えをつかんだ様子で、「不安をなんとか乗り越えられた手応えがあったので、ガッツポーズが出ました」と振り返った。
来季へは「また違った自分を見せられるようにしないといけない。また新しいいろんなことに取り組んでいきたい」と決意を口にした。