東京五輪聖火トーチは桜デザイン 仮設住宅のアルミ活用 震災復興への願い込める

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は20日、五輪の聖火リレーで使うトーチを発表した。桜の花をデザインに取り入れて日本らしさを表現したほか、東日本大震災被災地の仮設住宅で使われたアルミサッシの廃材を使い、復興への願いを込めた。

 デザイナーの吉岡徳仁さん(52)が設計したトーチは長さ71センチ、重さ1・2キロ。上から見ると桜の花の形をしており、高さ25~30センチの炎が出る。強い雨や風でも消えないよう燃焼方式を工夫した。使ったアルミのうち約3割は岩手、宮城、福島の被災3県の仮設住宅計824戸で使われていたもの。接ぎ目ができない「アルミ押出成形」と呼ばれる製造法を使い、高い技術力もアピールする。

 聖火は来年3月12日にギリシャで採火され、被災3県での展示を経て同月26日に福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」から121日間のリレーをスタートする。組織委は聖火リレーのエンブレムも発表。公式アンバサダーを務める柔道男子五輪3連覇の野村忠宏さんは発表会で「このトーチを持ってランナーがみんな笑顔で走る、その姿を考えるだけでわくわくする」と語った。

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