安美錦が怒涛の5連勝で白星先行「ギリギリのラインまで来ると人って力を出すんだね」

 「大相撲春場所・9日目」(18日、エディオンアリーナ大阪)

 元関脇で西十両11枚目の安美錦(40)=伊勢ケ浜=が翔猿(追手風)を押し出して5日目から5連勝で5勝4敗と白星を先行させた。頭を付け押し合う形になり、相手の引きに乗じて一気に出た。

 力勝負での完勝。「はたきかけたけどすぐ前に出た。気持ちが前に出ていた。向こうがはたいてきたのかな。はたきが来たらどうしようじゃなく、気楽に考えていた」と、体が自然と反応した。

 アキレス腱、膝、太ももなど両足は故障だらけ。満身創痍(そうい)の体で5場所連続十両生活が続く。先場所は2日目から11連敗するなど、追い込まれたが14日目から連勝。今場所も初日から4連敗したが、そこから立て直した。

 「後半戦?何日目?9日目?覚えられない。先のことを見ていない。勝ちたがるのじゃなく気楽に相撲が散れた」と、目の前の一番に集中する。

 引退危機を跳ね返す、連日の力強い相撲。「久しぶりの感触。覚えとかないと。もうこんな相撲は取れないかも。毎回それくらいの気持ちで取っているから。まだまだ辞めるつもりはないけど。ギリギリのラインまで来ると人って力を出すんだね」と、うなずいた。

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