高木美帆2位「集中してできればナンバーワンになれる」

 「スピードスケート・世界スプリント選手権」(23日、ヘーレンフェイン)

 前半の2レースが行われ、女子で2年ぶり2度目の総合制覇を目指す小平奈緒(32)=相沢病院=が500メートルで1位、1000メートルは4位となり、総合首位に立った。500メートルで4位、1000メートルで2位だった高木美帆(日体大助手)が総合2位につけた。

 国際スケート連盟の公式サイトは「この日最大の驚き」と伝えた。中距離の1500メートルを最も得意とする高木美が、スプリンター世界一を争う舞台で優勝争いに加わった。自身も総合2位を「少し驚き」と認めつつ、このまま「自分に集中してできればナンバーワンになれる」。24歳の万能スケーターは、本気で離れ業に挑む。

 500メートルでの大幅な自己ベスト更新が、好発進につながった。100メートルの通過タイム10秒46は、全体5番目の速さだった。

 3月2日からは、短距離から長距離まで4種目の総合成績を争う世界選手権で2連覇を狙う。無謀にも思える中5日の連戦に、それでも挑む理由がある。両選手権は来季から統合される案もあり「1年で両方に出場するのは最後だと思う。楽しいという思いもあるし、なかなかできることじゃない」。二つのタイトルに輝けば、女子では史上5人目の快挙となる。

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