12歳・織田夢海 あるぞ!五輪最年少出場 スケボー界に新星 14歳岩崎恭子超えへ

 3位に入った12歳の織田夢海=ムラサキパーク東京
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 「スケートボード・日本オープン・ストリート選手権」(23日、ムラサキパーク東京)

 2020年東京五輪で新採用されるスケートボード・ストリートの女子の部が行われ、小学6年生の織田夢海(ゆめか、12)=ムラサキ名古屋茶屋=が決勝で16・8点の得点をマークし、3位に入った。藤沢虹々可(ななか、17)=ACT SB=が17・9点で優勝し、初代女王に輝いた。今大会は5月の日本選手権とともに東京五輪に向けた強化指定選手の選考会を兼ねている。織田は東京五輪に出場すれば、競泳の1992年バルセロナ五輪金メダリスト岩崎恭子の14歳を抜く、夏季五輪日本史上最年少13歳での出場となる。

 小さな体に無限大の可能性を秘めた12歳が、堂々表彰台へ“跳びのった”。東京五輪への強化選手選考を兼ねた今大会。十分射程圏につけた織田は「うまくいった」と納得しつつも「3位は悔しい」と、アスリートとしての負けん気をにじませた。

 決勝は五輪本番でも採用される予定で、45秒の間にコースを自由に滑って技を連発する「ラン」を2本と、一発技を競う「ベストトリック」を5本の計7本から上位得点4本の合計で争う「ストリートリーグ方式」を国内で初導入。織田はランをしっかりまとめると、ベストトリックの4本目で得意のキックフリップを使った大技を決め、表彰台を決定付けた。

 小学4年生からスケボーを始め、まだ競技歴は2年ながら、今年1月の世界選手権では12位に食い込んだ。スケートボードの東京五輪出場枠はストリート、パークの両種目とも男女各20人の狭き門。今秋の世界選手権の上位3人のほか、国際大会で獲得する五輪ポイントで争う。日本には世界女王の西村碧莉もいるが、伸び盛りの勢いは十分に“届く”可能性を秘めている。

 東京五輪に出場すれば13歳。あの岩崎恭子を抜く夏季五輪日本史上最年少だ。「いわさききょうこさん?」と不思議な顔を浮かべた12歳だが、五輪への意欲を問われると「出たい!」とキッパリ。1年半後、今まで生きてきた中で1番幸せな夏を迎えるべく、夢海は舞う。

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