紀平梨花、世界選手権で3回転半3本!羽生から学んで4回転習得「完璧な演技を」

 フィギュアスケートの四大陸選手権を制し、シニアデビュー以来国際大会5連勝となった紀平梨花(16)=関大KFSC=が優勝から一夜明けた9日(日本時間10日)、取材に応じた。次戦はチャレンジカップ(21~24日、デン・ハーグ)を予定しているが、世界選手権(3月、さいたま)でSPフリー合わせてトリプルアクセル3本を組み込んだ演技を完璧に演じると約束。また来季までに4回転サルコーを習得すべく、羽生の同ジャンプを生で見て学ぶと明かした。

 2022年北京五輪の金メダルへ、この世界選手権は大忙しの“ターニングポイント”となりそうだ。5年ぶりの日本開催。ホームの大観衆の前で紀平がまず目指すのは、世界女王の称号獲得だ。

 平昌五輪女王のザギトワ(ロシア)ら強敵ぞろいだが「SP、フリーで(トリプルアクセルを)3本。完璧な演技をしたい」と紀平。SPの自己ベストを出したGPファイナル(バンクーバー)では、フリー冒頭のトリプルアクセルで手をついた。逆にフリー自己ベストをマークした昨年11月のNHK杯(広島)では、SPでトリプルアクセルを失敗している。ともに完璧な演技をそろえれば、異次元の得点が出ることは確実。戴冠は、決して夢物語ではない。

 加えて紀平はもうひとつ自らにミッションを課した。テーマは来季までの4回転サルコーの習得。昨夏、羽生のジャンプコーチを務めるブリアン氏の指導を受けた際、右足の体重のかけ方を変えた。その時に見本として示されたのが羽生の動画。「トーループはアイスショーでよく入れているけど、サルコーはあまり近くで見たことがない。じっくり観察してみたい」。五輪の金メダルにつながった王者の生ジャンプを間近で見て、体得への足がかりとしたい。

 4回転の練習をするため、既に高地で体が浮きやすい米コロラドへ10日間合宿に出るなど、常に前を見ている紀平。世界のタイトルと4回転サルコーの体得。二兎(と)を追って、二兎ともつかむ。

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