紀平梨花、3回転アクセル成功!フリー153・14点、合計221・99点

 フリー演技を終えて声援に応える紀平梨花(撮影・堀内翔)
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 「フィギュアスケート・四大陸選手権」(8日、アナハイム)

 女子フリーが行われ、SP5位の紀平梨花(16)=関大KFSC=は冒頭に単独の3回転アクセルを着氷させ、大歓声を浴びた。自己ベストこそならなかったが、フリーでは153・14点の高得点。合計221・99点をマークした。

 当初の予定では3回転アクセルから入る連続ジャンプを1つ目の要素、2つ目の要素に単独の3回転アクセルを入れていたが、本番では単独の3回転アクセルと、2回転アクセル-3回転トーループという組み合わせに変更した。

 さらに、当初は3回転ルッツ-2回転トーループを予定していた要素の後半のジャンプを3回転に難度を上げた。全体を通して大きなミスなくまとめ、観衆からはスタンディングオベーションで称賛された。

 採点を見ると、冒頭の3回転アクセルは出来栄え点(GOE)で2・51点の加点を得た。7本のジャンプすべてで減点はなく、きっちりと揃えた。3本のスピンもすべて最高評価のレベル4を獲得。ステップシークエンスもレベル4を得た。

 紀平のフリーの自己ベストは154・72点。本来の演技では3回転アクセルを2本入れる構成になっているが、それを1本欠いた状態でベストに肉薄したスコアとなった。完璧に演じ切ればアリーナ・ザギトワの158・50点、また夢の160点超えも現実的な完成度に、プログラム全体が高まっていると言える。

 5日の練習時に痛めた左手薬指の影響が心配されたが、持てる力を最大限に発揮した。

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