吉田沙保里さんの着用Tシャツが東京五輪公式ウエアに?「一緒に表彰台に上がれる」

 霊長類最強女子の汗や涙も“微粒子レベル”で東京五輪・パラリンピックの日本代表ウエアとして生まれ変わる。

 スポーツ用品メーカーのアシックスが24日、不用になったスポーツウエアを回収し再加工して日本選手団の公式ウエアとして再生するという「ASICS REBORN WEAR PROJECT」の開始を発表した。ブランドを問わず3万着の回収を目指し、全国各地のアシックス直営店やスポーツ用品店に回収ボックスが設置される。

 レスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里さん(36)は同日、東京都渋谷区内で行われた記者発表イベントに出席。ウエア提供の第1号として、16年リオデジャネイロ五輪の時期に最も頻繁に着ていたという黒いTシャツを持参し、回収ボックスに投かんした。

 思い出のTシャツを提供した吉田さんは「自分が着ていたウエアが(日本選手団の公式ウエアとして)一緒に五輪の表彰台に上ると思うと、こんなにうれしいことはない。これまでは現役で選手団として五輪に出ていたが、今度はこういった形で参加できるので寂しくない。5大会連続で上がれるような気持ちになれますね」と笑った。

 他にも桐生祥秀、石川佳純、福島千里らが練習などで着用していたウエアを提供した。吉田さんは「自分の思い入れのあるウエアが東京2020のために再生されるのは本当に面白い」と話し、「(一般の)皆さんも表彰台に上がるチャンスなので(回収ボックスに)投かんしてほしい。そういった思いが日本選手団の背中を押す。すごいパワーになると思う」と協力を呼びかけた。

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