豊ノ島、今年初星 場所前には稀勢とも申し合い「横綱は乗り切ると思う」
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「大相撲初場所・2日目」(14日、両国国技館)
元関脇で十両の豊ノ島(時津風)が徳勝龍(木瀬)を寄り切って今年初星を挙げた。素早くもろ差しになり、出足一気。初日は攻勢になりながら肩すかしに出て逆転負けしただけに「絶対に寄り切る」と反省を生かした。
アキレス腱の故障などで幕下に落ち、先場所、2年ぶりに十両に復帰した。西十両5枚目に番付を戻した。この日は、大ベテランの安美錦(伊勢ケ浜)に水を付けた。対戦も十分にありうる。
場所前は同じ02年初土俵の幕内琴奨菊とともに田子ノ浦部屋に出稽古し、ほぼ同期生の横綱稀勢の里と3人で申し合いをした。
「菊も何かきっかけを欲しいと言っていたし、僕もそうだった。3人とも刺激にいい稽古をした」と、番付を競い合った過去を思い出した。
進退の懸かる横綱が苦しいスタートとなったことには「場所が始まれば他の人の心配をしている場合じゃない」としながらも、「乗り越えてほしい。横綱は乗り切ると思う」と、願った。