明治大 低迷乗り越え優勝 吉田義人氏 感激「防御で『前へ』表現」
「ラグビー・大学選手権・決勝、明大22-17天理大」(12日、秩父宮ラグビー場)
完全復活だ。明大(関東対抗戦3位、4位枠)が天理大(関西1位)に22-17で勝ち、1996年度大会以来、22大会ぶり13度目の優勝を果たした。
低迷期を乗り越え、ついに大学日本一に返り咲いた。黄金期を築いた故北島忠治監督の遺訓「前へ」の通り、かつては縦の突破でラグビー人気を引っ張った。だが、1996年度を最後に優勝から遠のき、2008年度は全国大学選手権に出場すらできなかった。主将として優勝を経験し、09年度から4季監督を務めた元日本代表の吉田義人氏(49)は「実績がなく勧誘をしても高校生が来てくれなかった」と当時の苦労を振り返った。会場で復活を見届け「体を張った防御で『前へ』を表現してくれた。一つずつ改革してきたことの集大成」と感慨深げだった。