【一問一答】高橋大輔フリーへ「4回転はいくつもり」レジェンドとしての矜持も

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(22日、東和薬品ラクタブドーム)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、5年ぶりの出場となったバンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔(関大KFSC)が88・52点で2位につけた。長い演技となるフリーはSP以上に簡単ではない挑戦となるが、「一応4回転はいくつもり」と4回転ジャンプに挑戦する考えを示した。以下、一問一答。

 -演技を終えて。

 「ジャンプはアクセルもコンビネーションも流れが悪かった。スピン、ステップも力んでしまったけど、感情移入は今季一番だった」

 -大一番の感想は。

 「とりあえず最終グループに入れた。(ジュニアで3位に入った島田)高志郎君が80点を出したのを(移動の)車中でネットで見て、やばいなあと思っていた」

 -大歓声だった。

 「たくさんの声援をいただいてこんなにうれしいことはない。滑りやすい雰囲気で滑らせていただいた」

 -宇野選手は鬼気迫る表情、高橋選手は穏やかな表情だった。

 「4年前は僕もそうだったけど、世界の中で戦っているオーラ。僕は勝っても負けても自分のためにやっているという違いがある。今年で終わるのか、来年もやるのか、あと何年やるのかわからないけど、時間が少ないので楽しみたいという気持ちが人一倍ある」

 -フリーでは4回転を入れるのか。

 「一応4回転はいくつもり。疲れや調子によって精神的なものもあるので、ギリギリまで考えるが、気持ちとしてはやりたい。100%の演技をしないと表彰台は見えない」

 -全日本の心地よさとは何か。

 「後輩たちと公式練習をしたりということもあるが、近畿、西日本選手権と緊張感が高くなってきたことが心地いいのか。世界へ行ったら一層心地いいのかな。でも、全日本の緊張感は特別」

 -自分の何を見てもらいたい。

 「何を見せたいとかはなく、自分のできることをやる姿を見てもらえばうれしい。今の時代にそぐうスピードにどれだけ近づけるか。やっぱり高橋大輔っていいな、高橋大輔ってレジェンドって言われるだけあるなと思ってもらえたらいいな」

(“レジェンド”という言葉に恐縮しながら)

 「すいません!」

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