桃田賢斗、敵地が苦手?重圧かかると「勝ち切れない」

 バドミントンのワールドツアー・ファイナル男子シングルスで準優勝した、世界王者の桃田賢斗(24)=NTT東日本=が17日、中国・広州から成田空港に帰国した。決勝では世界ランク2位で地元・中国の石宇奇(22)に敗れただけに「アウェーでプレッシャーが掛かったときに勝ち切れない。そういった場面でも勝てる選手になりたい」と唇をかんだ。

 今年は世界選手権で初制覇するなど飛躍した桃田だが、1年を振り返って「本当に緊張感がある状況で勝ち切れなかった」と意外な言葉を口にした。

 「(相手への)応援で弱気になってしまう場面や、相手が勢いに乗ったときに消極的になったりしてしまった。今回も準決勝まではどんどん攻めていけてたのに、決勝では大事にいき過ぎて(相手の)思い切りのいいプレーにやられることが多かったので、そこは反省点」

 日本代表に復帰した今季、国際大会では74勝8敗と圧倒的な成績を残した。だからこそ、6月のマレーシア・オープンでのリー・チョンウェイ(マレーシア)戦、8月のジャカルタ・アジア大会でのアンソニー・ギンティン(インドネシア)戦、そして今回と、地元選手への応援が響く中での黒星が、より強く脳裏にこびりついたのかもしれない。

 ラケットスポーツはメンタルが勝敗を左右するだけに、世界王者かつ世界ランク1位の桃田には人一倍期待や重圧が掛かる。「本当のチャンピオンはそういうプレッシャーも跳ね返せると思う」と話し、「(苦手を克服するには)やっぱり基礎的なことが大事だと思う。スタミナ、パワー、スピードがまだまだだと思うので、土台からしっかりつくりたい」と気持ちを新たにしていた。

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