フジカキ“タカマツ”で集大成見せる 藤井「トップ選手とやって終えられたら満足」

 「バドミントン・全日本総合選手権」(28日、駒沢体育館)

 各種目1回戦が行われ、女子ダブルスは今季限りでの現役引退を表明しているロンドン五輪銀メダルの藤井瑞希(30)、垣岩令佳(29)組(再春館製薬所)が、山口茜(再春館製薬所)、綿矢汐里(福井・奥越特別支援学校職)組を2-0で下した。2回戦ではリオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)とのメダリスト対戦が実現する。男子シングルスは、世界王者の桃田賢斗(NTT東日本)がストレート勝ちで初戦を突破した。

 日本バドミントン界の功労者に最高の“花道”が用意された。予選から勝ち上がってきた藤井、垣岩組は、1回戦も突破して高橋、松友組への挑戦権を獲得。藤井は「最高だな」と言葉を吐き出し、「トップ選手とやって自分たちのバドミントン人生を終えられたら満足だなと思っていた。1ラリーでも1本でも多く、世界一のプレーを楽しみたい」と感慨深げに話した。

 12月開幕のS/Jリーグを最後に現役を退くが、個人戦出場は今大会が最後。これが引退試合になる可能性もある。垣岩は「組み合わせが決まったときから高橋、松友ペアとやりたいと思っていた。また当たれるのは幸せ。集大成として楽しみたい」と腕をぶす。

 日本勢として初めてメダルを獲得した12年ロンドン五輪後にペアを解消し、17年に再結成。その間に、女子ダブルスは日本のお家芸にまで急成長した。高橋、松友組とは13年12月の日本リーグで対戦して以来5年ぶりの再戦となり、互いにメダリストとなってからは初めての激突となる。

 「スピード、体力、球の質で自分たちの方が落ちるのは分かっている。後輩の胸を借りて、食らいついて、私たちらしいプレーができれば満足」(藤井)

 国内最高峰の舞台で競技人生の集大成をぶつける。

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