高木菜那、平昌金再現Vでガッツポーズ 「イン差し決まりました」

 「スピードスケート・W杯」(17日、明治北海道十勝オーバル)

 女子マススタートは平昌五輪女王の高木菜那(26)=日本電産サンキョー=が制した。同500メートルは小平奈緒(32)=相沢病院=が37秒29で優勝。2季前からこの種目で31レース負けなしとなり、1000メートルと合わせてW杯通算21勝目を飾った。同1500メートルでは高木美帆(日体大助手)が1分55秒12で2位だった。男子500メートルで羽賀亮平(日本電産サンキョー)が34秒71の好記録で2位に入った。

 まるで平昌五輪のリプレーだった。2番手にいた高木菜が最終コーナーでインに切れ込むのも同じなら、防ごうとした相手も同じスハウテン。そして、先頭に立ってフィニッシュすると、両手を広げて歓喜のガッツポーズ。マススタートの初代五輪女王が、地元・帯広で頂点に立った。

 「久しぶりだったのでインのインに切れ込むのは怖かったけど、バランスを崩さなくてよかった。イン差しが決まりました」

 地元で勝つために力を蓄えてきた。平昌五輪では女子団体追い抜きを含めて金2つ。燃え尽きかけたが、高校時代に過ごした帯広でのW杯の存在が背中を押した。「五輪が終わったからこそ取らないといけないと思っていた。帯広で勝ててよかった」。観客席には友だちがいて、競技の合間には母校・帯広南商高の吹奏楽部が演奏。応援してくれる故郷に感動を届けた。

 この日の1500メートルで自己ベストを記録するなど成長途上の26歳。クレバーで根性あふれる155センチが、世界の頂で輝き続ける。

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