萩野公介が“世界一早い五輪対策”「人生で初めて」の午前決勝で暫定1位
「競泳・W杯東京大会」(11日、東京辰巳国際水泳場)
短水路(25メートルプール)で争われ、男子400メートル個人メドレーのタイム決勝では、リオデジャネイロ五輪金メダリストの萩野公介(24)=ブリヂストン=が4分1秒93をマークし、午後に行われる最終組を残して暫定1位に立った。
五輪王者が異例の“朝決戦”に臨んだ。1回のレース記録で順位を争うタイム決勝では、萩野のように実績のある選手は午後に行われるグループに入ることが多いが、この日は午前10時半頃スタートの第4組に入った。
萩野自身も「(午前決勝は)人生で初めて」というように、前日までは午後の組に入ると思い込んでいた。「昨日誰かが『公介さん、あした朝決勝ですよ』って言ってくれたけど、それがなかったら招集漏れするところだった」と苦笑いした。
2020年東京五輪でも競泳は午前に決勝が行われることが決まっており、朝から高いパフォーマンスを出すことが求められる。指導を受ける平井伯昌コーチからは「世界一早い(東京五輪の)午前決勝対策だ!」とハッパをかけられた。
前夜は少し早めに寝て、朝のアップも強めに行って臨んだが、いつもとは勝手が違った。「気持ちの盛り上げ方とかが(午後決勝の場合と)全然違う。今日は100%夜と同じようにはいかなかったけど、慣れていければいい」。2年後に向けて、朝から奮い立たせられるように奮闘する。