大嶽部屋の幕下力士が物損事故 酒気帯び疑いで聴取 当初は否定も事実認める

 日本相撲協会は10日、大嶽部屋に所属する幕下力士が9日未明に福岡県内で車を運転し、物損事故を起こしていたことを発表した。酒気帯びの疑いで福岡県警の聴取を受けている。

 免許は入門前に取得しており、無免許ではないものの、協会は現役力士の車の運転を禁止している。

 芝田山広報部長(元横綱大乃国)によれば同力士は当初、「運転はしたが車はぶつけていない」と師匠の大嶽親方(元十両大竜)に説明し、警察にも同様に証言した。しかし、協会顧問による聴取に対し矛盾が生じた。その後、「自分がやった」と、事実関係をすべて認め、反省し謝罪しているという。

 11日に初日を迎える九州場所(福岡国際センター)は休場。警察の調査結果を踏まえ、処分を決める。

 昨年は九州場所中に元横綱日馬富士の暴行事件が発覚し、その後、協会は不祥事が相次いだ。1年がたち、研修などコンプライアンスを徹底していた矢先、九州場所前日に再び、醜聞が起きた。

 大嶽部屋は昨年、元幕内の大砂嵐が無免許事故で、引退勧告を受け、引退している。

 大嶽親方は「口酸っぱくなるほど(弟子には)言い聞かせてきたが、少し離れたらこういうことをする。言葉にならないくらいショック。まさかの気持ち。相撲ファンが離れることが申し訳ない」と謝罪した。

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