粘りのジャパンあと一歩 ジョセフHC胸張る負け
「ラグビー・強化試合、日本28-31世界選抜」(26日、花園ラグビー場)
日本代表は、各国・地域から選手を集めた世界選抜と強化試合を行い、28-31で惜敗した。前半を7-24で折り返し、後半はWEBレメキ・ロマノラバ(ホンダ)らのトライで追い上げたが、及ばなかった。花園ラグビー場は19年W杯日本大会の会場で、改修を終えて初めての試合開催となった。日本代表は11月3日に東京・味の素スタジアムでニュージーランド代表と戦う。
最大24点差を3点差まで詰め寄った。なお猛攻を仕掛ける中、後半40分のブザーが響いた。1トライで逆転も、プレーが途切れた瞬間に終了。15年W杯南アフリカ戦の逆転劇再現を予兆させたのも一瞬。ツイのノックオンで敗戦が決まった。
「選手たちを誇りに思う」と評したジョセフHCは「10点満点で6点」と採点。リーチ主将は「ポジティブな負け」と胸を張った。
前半10分、カウンター気味に先制トライを許した。前半で4トライ、後半開始早々にもトライを許した。課題としていた“開始10分の失点”は健在。それでも指揮官は「ポジティブなスタートを仕掛けていた。最終的に得点につながらなかっただけ」と前向きに捉えた。
昨年は世界選抜に20点差の惨敗。この日は後半だけなら圧倒した。ジョセフHCは「やってきたことが機能した。一方でこれだけペナルティーをしてしまうと勝てない。セットプレーも修正しないと」と収穫と課題も挙げる。一週間で再構築してオールブラックスに挑む。

