大迫傑 報奨金1億円から1000万円をコーチへ「それだけの価値がある」

 7日に行われたシカゴマラソンで2時間5分50秒の日本新記録をマークし、3位となった大迫傑(27)=ナイキ=が10日、成田空港に帰国した。

 今年2月の東京マラソンで設楽悠太(26)=ホンダ=がマークした2時間6分11秒の日本記録を更新し、日本人で初めて2時間5分台をマークした。ただ、タイムについては「特にそういうところに興味がない。もう終わったことだと思っている」とし、「残り3マイルで離れたけど、そこまでしっかり勝負ができたし、次に繋がるレースだった」と、2時間5分11秒で優勝したロンドン、リオデジャネイロ五輪2大会連続長距離2冠で、マラソンに転向したモハメド・ファラー(英国)らとの激しいレースを充実した表情で振り返った。

 日本新記録で獲得した日本実業団連合からの報奨金1億円の使い道にも言及。「自分はあまり欲しいものはないので、家族に何か買ってあげられれば」とした上で、ピート・ジュリアンコーチに1000万円を贈る方針を示した。日本の実業団所属のコーチであれば、コーチにも5000万円が贈られるが、ジュリアンコーチには報奨金はない。「来季のコーチ料としてなのか、どうなるかは分からないが、どういう形であれ、10%はコーチに渡したい。それだけの価値はある」と、思いを語った。

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