日本水泳連盟の副会長で、日本大水泳部の上野広治監督（５９）は２６日、「週刊文春」（２７日発売）が同部で起こったとされる暴力問題を報じることを受けて、都内で会見した。９月上旬の日本学生選手権においての暴力について、事実と認めた上で「大変申し訳ない。運営が未熟だった」と謝罪した。

　練習中にレギュラーではない２年生部員が徹夜でゲームをしていたことが原因で居眠りをしていたため、３年生部員２人が怒り、腹部を殴るなどした。ただ「リンチ」と報じられた暴力の度合い、隠ぺいは否定した。

　被害学生は傷害事件として扱われる必要はないとしており、和解の現場に上野監督が立ち合って部内で解決したという。大学には２５日の朝に報告した。

　会見には被害選手の母親も同席し「監督は真しに対応してくれた」と証言。上野監督は日本水連副会長、ＪＯＣ理事などの要職にあり「辞めろと言われれば辞める」と話した。日大水泳部は古畑広之進・元日本水連会長らを輩出した名門。池江璃花子（ルネサンス）が来春進学する意向だ。