宇良4連勝 膝の状態は確認段階「残り一番、ケガなく」

低い体勢になり川本(左)を攻める宇良=両国国技館(撮影・中田匡峻)
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 「大相撲秋場所・11日目」(19日、両国国技館)

 昨年の秋場所で右膝を負傷し6場所連続休場から復帰した元幕内の人気業師、三段目の宇良(26)=木瀬=が川本(春日野)を押し出して4連勝で5勝目(1敗)を挙げた。

 頭を下げた低空の踏み込みから、相手の懐に潜って攻め切った。「良かったと思います。(土俵に)出てみないと分からない中、(体が)反応してくれて良かった」と、胸をなで下ろした。

 2番相撲で黒星を喫した。「試行錯誤」と膝の状態、体の動きなどはまだ確認段階だ。「相撲に関しては考えていることがある。決めていることがあるので場所場所でやっていけたらいい」と、力を込めた。

 川本は3歳下ながら、関学時代の和歌山県・箕島での合宿で手を合わせたことがある。「すごい強い相撲を取る。また負けるんじゃないかと思った。自信になる。勝ててうれしい」と笑みを浮かべた。

 奇手・居反りの使い手、アクロバット力士として関学大から角界入り。速さと土俵際の粘りなどが光り、スピード出世した。昨年名古屋場所では最高位東前頭4枚目まで番付を上げたが翌秋場所2日目、右膝靱帯(じんたい)を断裂し3日目から途中休場。その後、手術を受け5場所連続で全休した。今場所、三段目の東91枚目まで番付を落とした。

 「残り一番ケガなく。もう1回同じ所をケガできない。今のところ特に問題なくやれている。勝ちたいですね」と復帰場所で有終締めを誓った。

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