宇良、1年ぶり復活星 右膝重傷から復帰「長いようであっという間だった」

須磨ノ海(左)を寄り切りで破った宇良=両国国技館(撮影・棚橋慶太)
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 「大相撲秋場所・2日目」(9日、両国国技館)

 昨年の秋場所で右膝を負傷し6場所連続で休場していた元幕内の宇良(26)=木瀬=が復帰を果たした。最高位東前頭4枚目から三段目の東91枚目まで番付を落としての土俵で、須磨ノ海(高田川)に勝ち、昨年の秋場所初日以来、約1年ぶりとなる白星を挙げた。取組後は「長いようであっという間だった感じもする」と思いを語った。

 立ち合い相手にはじかれたような形になり左にまわりこんだが、すぐに懐に潜り込んだ。そのまま前に出て、相手を土俵の外へ。昨年秋場所初日以来となる白星をつかみとった。

 多くの報道陣に囲まれ、「すごい緊張しましたね」と振り返った宇良。「不安しかないですね。なんか安心しました」と胸の内をはき出した。「復活するんだというモチベーションだけで」地道なリハビリに励んだ。

 宇良は西前頭4枚目で出場した昨年の秋場所2日目、貴景勝戦で右膝を痛めた。「(膝が)ずれた。わあ、終わったな、これ」と直後に落胆するほどの大けがで翌日から休場。後に右膝前十字断裂と診断され、長期休場を余儀なくされた。昨年の九州場所後に手術を受け、今年の八月中旬から本格的な稽古を積めるようになったという。

 居反りという相手の懐に入ってから体を反らせて倒す技の使い手として話題を集めた。これ以外にも、相手の下に入ってから崩す相撲を持ち味にしていたが、膝にも相当な負担がかかる。取り口の変更もありえるのか、との質問も出たが「言えないですね。こうしますといっちゃったら作戦面にも影響が出るので」と勝負師の目で切り返していた。

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