稀勢の里、ピリピリ超厳戒態勢 初日は好相性の勢も…非公開練習&報道陣に無言

稽古後、報道陣を遠ざけ迎えのタクシーに乗り込む稀勢の里(左)
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 「大相撲秋場所」(9日初日、両国国技館)

 秋場所の取組編成会議が7日、東京・両国国技館で開かれ、2日目までの取組が決まった。左大胸筋の故障などで8場所連続休場からの復活を目指す横綱稀勢の里(田子ノ浦)は初日に過去15勝1敗の東前頭筆頭の勢、2日目に1勝2敗の小結貴景勝を迎え撃つ。

 前日、3場所連続全休から4場所ぶりの出場を決断。一夜明け、ピリピリムードに突入した。朝稽古は非公開。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「本人が集中してやりたいと。気になるから」と説明した。帰り際も付け人が報道陣を部屋の入り口から追いやった。横綱は無言でタクシーに乗り込み部屋を後にした。

 超厳戒態勢になるほど、初日は鬼門だ。昨年春場所で故障し翌夏場所から、出場した4場所はすべて初日に黒星を喫し、途中休場に追い込まれている。

 勢には好相性ながら、前回対戦した昨年名古屋場所5日目は小手投げに屈し、6日目から途中休場した。進退を懸ける場所で絶対に負けられない。

 「本場所は取ってみないことには。自信を持たないと」と師匠も祈る気持ち。復活か引退か、土俵人生の天王山が9日、開戦する。

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