稀勢の里、高安相手に13番 課題は序盤「そこだけ修正、後は問題ない」

 「大相撲秋場所」(9月9日初日、両国国技館)

 左大胸筋の負傷などで8場所連続休場中の横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=が30日、都内の部屋で弟弟子の大関高安(28)を相手に連日の三番稽古を行い、13番取って10勝3敗と勝ち越した。

 いきなり立ち合いで押し込まれ完敗。続いても防戦一方で連敗した。3番目以降は踏み込みが鋭く、押して良し、がっぷり組んでもパワーで圧倒した。

 相手のこん身の寄りを土俵際でギリギリ残して逆転の突き落としで勝った際は「あー!!」と雄たけび。気持ちも入りまくった。腰痛を抱える高安がギブアップしたため、13番で終わったが、連日、元気いっぱいだった。

 前日は14勝6敗だったが4連敗スタートだった。カギは序盤。「最初の相撲が大事だから、そこだけ修正して。後は問題ない」と、課題を挙げた。

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